中国 上海ライブ遠征に関するメモ (2018年10月)
味噌煮込み @nm7_miso253
2018/10/15 19時 初版公開。
2018/10/15 23時 金盾対策、大麦チケット、ISLAND+違法ブロマイド販売、メルセデスベンツアリーナ周辺駅について【追記①】を書いた。
コメントくださった しらかわさん(@srkw_nm7)、ほうち㌠さん(@houchisanteam)、チキンフィッシュさん(@Chicken_Fish) ありがとうございます!
2018/10/18 20時 海外キャッシング、WeChatアカウントの制限、上海浦東国際空港における交通カード発行、地下鉄の終電、有料おしぼり、モバイルバッテリー、キンスパ上海のダフ屋について【追記②】を書いた。
コメントくださった ヘイちゃんさん(@hkrwa)、びーばーさん(@fu_castor) ありがとうございます!
2018年10月、中国上海で行われた水樹奈々ライブ遠征のために、中国に初めて遊びに行った。実際に行ってみたら大したことはなかったが、行くまではなんとなくハードルが高く感じた国だったので、簡単にメモを残しておく(ライブ・イベント遠征オタク向け?)。今後、中国/上海に足を運ぶ人の参考に少しでもなれば。「詳しくはググれ」のスタイルで、あくまでも簡単に書き残しておく。また、2日間しか滞在していないので、そんなに上海に詳しいわけでもない。過信しないでね。
要点だけを先に書くと、以下の3点が重要だと感じた。
① 金盾(グレート・ファイアウォール)を突破して、制限のないインターネットアクセスを手に入れよう。
② 交通カードを手に入れよう。
③ 電子マネー WeChat Pay (あるいは可能ならばAlipay)の支払い環境を整えよう。
目次みたいなもの
- お金・両替など
- 電子マネー WeChat Pay
- 交通カードと交通機関
- 金盾(グレート・ファイアウォール)によるアクセス制限
- その他雑記
- ライブ会場 上海・ヒマラヤセンター大観舞台
- ライブ会場 上海・メルセデスベンツアリーナ
お金・両替など
- 50元や100元といった、大きい金額のお札を受け入れない機械が多い。地下鉄の券売機とか無理だったはず。一部のお店でも拒否される場合があるらしい?10元札ぐらいの小さめのお札をある程度所持しておくことが好ましい。
- 両替(日本円→人民元)について調べるのがめんどくさかったので、羽田空港の適当なところ(みずほ銀行窓口)で済ませたが、100元札しか用意出来ないと言われた。細かいお札を指定できるところがあれば、それを利用するといいかもしれない(日本の空港だと100元札になりそう)。また、両替所によってかなり手数料・レートに差があり、大きい金額差が出やすい通貨っぽい?から、その辺を気にするならちゃんと調べた方がいい。
- 現地で手に入るお札は油っぽくて(手油?)、なんかちょっと匂いものが多かった気がする。気にするなら、それ用に安いどうでもいい財布などを用意しておくといいかもしれない。日本で両替したお札はどれも綺麗だが、綺麗すぎると偽札と疑われることもあるとか聞いた。
- スリが多い国らしい。常に要注意。
- 電子マネーAlipay(支付宝)、WeChatPay(微信支付)が主流になっているので、現金を拒否したり、うざがったりする店があるらしい。実際、使えるようになるとめちゃくちゃ便利なので、導入するとよい。Alipayのほうが利用できる場面が多いようだったが、日本人が簡単に導入できるのはWeChat Payなので、WeChat Payを導入しておくことを強くおすすめする。
- 日本人が持っているクレジットカード(VISA, Master, JCB)は中国では利用不可の場面が多いと聞いた(めんどくさいので試すことすらしなかった)。UnionPay=銀聯カードが好まれているらしく、カードはそれしか利用できないっぽい店舗・機械は至る所で見掛けた。
- 【追記②】慣れた方で現金を利用したい場合は、クレカの海外キャッシングが便利らしい(筆者は利用経験がない、すみません)。ただし、ATMの数は少なめ。主要駅にはある。
電子マネー WeChat Pay
- 中国版LINEであるWeChatの電子マネー「WeChat Pay(微信支付)」が友人間の無料送金、自販機、コンビニ、各種飲食・ショッピング、観光地の入場券、路上でふらついて怪しいもの売ってるおっさん…など、かなり幅広く利用できて便利。また、LINEは金盾のアクセス制限によって原則利用不可(※VPN設定したら使える)だが、WeChatは金盾の影響を受けずに普通に利用できるので、もしものときのSNSツールとしてもとりあえず導入しておくといいかと思う。
- アカウント作成、支払い機能有効かの仕方はググればいっぱい出てくるから各自調べて適当にして下さい。特に難しくなかったはず。スマホアプリインストール・アカウント作成→クレカの認証を通して支払い機能アクティブ化…ぐらいの流れだった気がする。プロフィール等、空欄ばかりのアカウントは疑わしきアカウントとして認識されがちなので、写真や簡単なコメントなど適当に埋めるとよいだろう。
- 日本人が持っているクレカを通しても普通はクレカからのチャージはできない?っぽい。日本円や人民元その他いくつかの通貨を世界各国の電子マネーなどに交換するPocket Change(ポケットチェンジ)が日本国内の空港や新宿・渋谷などに設置されている。日本円現金を投入してWeChat Pay電子マネーにすることができるので、これを利用してチャージをするとよい。日本人が気軽にチャージするならこの方法か、中国人の友達を捕まえて電子マネーを送金してもらうぐらいだと認識している。
- 電子マネー残額を現金に戻すには中国の銀行口座が必要っぽいので、日本人は原則不可能。日本国内で少しずつ利用できる店舗が増えているらしいので、そこで使い切るか、中国人の友達がいれば、電子マネー残額を日本円で買い取ってもらうか。
- WeChat Payを利用するとすぐに残額に反映され、利用履歴も自動的に残るのでとても便利。支払いで小銭を用意したりする必要もないし、当然だが、電子マネーなので偽金の心配もない(中国は偽金が多いので、そういう都合もあって電子マネー決済が好まれるのだろう)。
- WeChat Payの支払いは①自分のQRコードをレジ端末でスキャンしてもらって支払う方法、②支払先のQRコードを自分で読み取って必要金額を入力して送金する方法、がある。自販機などは基本的に後者で、自分が欲しい飲料の料金を自分で入力して送金する感じだった。どちらも別に難しくない。便利。
- 友人間の送金も可能。WeChatのチャット画面で即時・無料で行うことができる。小数点以下の細かい単位で送金できた。便利。
- 【追記②】中国銀行口座を持たない日本人は、通常クレジットカードによるアカウントアクティベートを行うが、クレジットカードのみによるアクティベートでは、WeChat Payの支払い可能な累計金額は1000元(/day?)が上限となっているらしい?実際、1日に2件のライブチケット決済をしようとしたら、2件目は上限金額を叩いたため決済できなかった。(その後、数日したら普通に決済できるように戻っていた。)
- 【追記②】WeChat、WeChat Payを普段使っていない日本人ユーザーが急に普通に使い始めると、数日でブロックされる可能性あり。上海ライブ遠征をして3日目ぐらいにブロックされたユーザーが複数いた(筆者もその一人だ。帰国後で助かったが…)。日ごろから利用しているユーザー(中国のアカウントじゃないとダメらしい?)の助けを得てアカウント認証してもらわないと復活できなくなる。このような場合もあるので、現金を利用する術を別途用意しておいた方が無難。めんどくさいな…。
交通カードと交通機関
- 上海公共交通カード(Shanghai Public Transport Card)がとても便利。Suica的なやつ。地下鉄、バス、リニア(Maglev; 磁浮)、タクシー、フェリーなどで利用可能。運賃割引効果もある。
- 上海は交通機関料金がとても安い。地下鉄は特に安く感じた。ほぼほぼ10元未満で移動出来る。
- 上海浦東国際空港ではリニア(Maglev; 磁浮)の券売窓口で交通カードの購入が可能。Maglev乗車券は始発にあわせて朝7時ぐらいからの販売開始だが、交通カードは朝9時以降しか販売しないと窓口で言われてしまった。また、Alipay/WeChat Pay対応マークがMaglevチケット窓口に貼られていたが、昼間に購入を試した友人曰く、現金払いを強いられたとのこと。
- 【追記②】上海浦東国際空港、リニア券売窓口のある丸いホールの対面側に交通カード発行専用のマシンがある。現金利用不可、銀聯(UnionPay)カードによる支払可能。電子マネーについてはよく覚えていない。
- Maglevは通常片道50元だが、交通カードによる支払い、あるいは当日の飛行機搭乗チケットの提示で40元になる。お得。通常300km/s、一部時間帯は430km/hで走るリニアを体験するとよい。(鈍行1時間近い距離が約8分で終わる。費用対効果が抜群によい。)
- 浦東国際空港でMaglev始発を利用したため、空港での交通カード購入はできなかった。Maglev始発で龍陽路駅(龙阳路站; Longyang Road station)に移動して、龍陽路駅の地下鉄駅窓口にて、現金払いで交通カードを購入した。以下のメモをスマホの画面に表示してスマホを見せつけつつ、100+20(デポジット料金)=120元払えばいい(1泊2日程度ならとりあえず100元ぐらいあればよさそう)。
【我要一张交通卡(普通卡)。要充值100元。】…(交通カードを1枚ください。100元チャージして下さい。)
帰国前に返却してデボジット料金を回収することも可能(返却しなかったから詳細は不明)。
- 空港や主要な駅などではタクシーの客引きで声をかけてくる人が多いが、勝手に声をかけてくるタクシーは基本的に全部ぼったくりで、10倍もの値段を取られることもあるらしい。トランクに入れた荷物を人質にされて法外な料金を支払わされたりすることも。大手のタクシー会社の車両をいくつか覚えたり(そっくりなぼったくりタクシーもあるみたいだが)、ちゃんとしたタクシー乗車場所に待機しているものを利用すると安全だろう。大きなホテルの入り口前に待機してるやつは安心だと思う。なお、上海公共交通カードが利用できないタクシーもあった。必要に応じて乗車前に確認するとよいだろう。
- ぼったくりタクシーが多いから気をつけるほか、交通カードのすり替えもあるらしい(残額がほとんどないものとすり替えられるのだとか)。自分のカードにシールを貼り付けたりして、簡単に区別出来るようにしておくと安心らしい。
- 地下鉄は改札入場前にどの駅でも・どんなに混んでいても必ず荷物検査がある。鞄をX線検査のレーンに通す。何をチェックしているのか知らないが、引っかかっている人を見ることはなかった。飲食物・モバイルバッテリー・電子端末等、問題なく通過可能。
- 地下鉄に乗っていると、車内の電光表示が少なく、自分が現在どの駅にいるのか判断しづらいことがあった。ある程度注意しながら乗るとよい。車両の内部構造が日本ほど賢くなく、捕まる場所が不十分に感じた。ポジショニングをミスするとバランスゲームをすることになりがち。
- 年配者等に優先席を譲る文化は強くあるように見えた。迂闊に座らない方がいいのかもしれない。
- 「電車の乗り降りは、降りる人が先、といったマナーなどはなく無秩序。とにかく乗り込め。」みたいな話を目にした上で現地に行ったが、現地には「秩序よく乗れ」っぽい注意書きはあったし、思ったよりは秩序があるように感じた。思ったよりは。
- エスカレーターは左側を空けておく文化のようだった。大阪だ。
- 【追記②】地下鉄の終電が早め。22時台になくなる路線もあるので、要注意。
金盾(グレート・ファイアウォール)によるアクセス制限
- 金盾(グレート・ファイアウォール)によるインターネットアクセス制限がある。Google系サービス(検索・マップ・Google Playなど)、LINE、Twitter、Facebook辺りは制限の対象なので使えない。これをどうにかしないと致命的にしんどい。
- VPNを適当に設定することによって回避可能。日本のVPNサイトVPN Gateなどが有名だが、VPN Gateは有名過ぎるので金盾によってブロックされていた。しんどい。VPN Gateを利用するなら、日本にいるうちに有用なサーバー情報をいくつか確認してメモしておくとよいかもしれない。
- (別に回し者ではないが)不慣れなのでグローバルWiFiでVPN付きのWiFiモバイルルーターをレンタルして利用した。VPN接続先の情報と、わかりやすい接続手順書が同封されていたので、それに従って設定すればよい。Android/iOS(iPhone)/PCいずれについてもわかりやすく説明が書かれていた気がする。接続速度など、特に問題なく快適に利用できた気がする。
- 香港のデータSIMを利用して制限回避している友人もいた。
- 【追記①】ドコモ、auであればローミングサービスが980円/日で利用可能。ソフトバンクは2980円/日。これによる回避が一番手っ取り早いかも。
- 上海に到着してVPNを設定した直後は、スマホの位置情報が日本のサーバー地点であろう埼玉県に固定されてしまう問題があった(仕方ないからFake GPSアプリで自分で現在地を都度指定してルート検索などしていた)。しばらく時間が経過したら、いつの間にか普通に上海の位置情報をGPSから取得するようになっていた。謎。
- もしものときのために、金盾の制限があっても使えるアプリを前もってインストールしておくと安心。中国の地図アプリ「百度マップ(百度地图)」、中国版LINE「WeChat(微信)」、必要あれば百度(中国版Google)の検索アプリ、あるいは百度の検索サイトなど。
- ググるといろいろ情報が出てくるが、中国ではGoogleマップの位置情報精度が低い。百度マップのほうが精度が高い。百度マップでルート検索するとタクシー料金の目安なども表示されるので、ぼったくりタクシーに対する予防策としても便利。ただし、百度マップは日本語が使えないので、地名の入力がちょっと大変。
その他雑記
- 中国に不慣れなら、ある程度しっかりしてそうなホテルに宿泊した方が無難と思われる。オークラガーデンホテル上海(花園飯店上海/花园饭店上海)を利用した。ぼっちダブルベッドが30000円のところセールらしく、15000円ぐらいになってた。日本語堪能なスタッフがいる、フリーWiFiあり、日本のコンセントがそのまま使える、枕元にはコンセント穴がなかった(部屋に依る?)。ここのホテルは両替レートがいいらしい。また、朝食ビュッフェが人気らしい。利用するなら朝食付きプランで予約するといい(後付けで支払うとかなり高いらしい)。
- 私はあまり気にしないのでよく分からなかったが、空気が悪いらしい。気になるならマスクを用意しておくとよさそう。
- 上海にはコインロッカーがほとんどないらしい。主要な駅には荷物預かりサービスは多少あるらしい?が、コインロッカーは稀?らしい。実際、全然見掛けなかった。宿泊先のホテルに預けるのが普通っぽい。
- 現地版のサントリー ウーロン茶をローソンで買って飲んだ。砂糖がめっちゃ入ってるらしく、めっちゃ甘かった。お気をつけて。
- 飲食街みたいなところの公衆トイレ個室に入ったら、トイレットペーパーが設置されていなかったことがあった。よく見たらトイレ入り口にトイレットペーパー販売機があり、それを先に買ったうえで個室に入る…というシステムらしい。買わずに入って、ティッシュも代わりになるものも何も持っていなかったら地獄だな。お気を付けて。
- 飲食(衛生面)事情はよく分からないけど、自分の周りではトラブルは聞かなかった。屋台とか不安だから避けつつ、お水も怪しげなものがもしあれば避けつつ…みたいな、普通の注意をしていればとりあえず大丈夫だったように思う。そんなに現地の食事しなかったからよく分からないけど。味付けは普通に食べやすくておいしいものにしか当たらなかった。
- 飲食は全体的に安めの印象だったが、青島ビール(青島啤酒)がとても安い。適当に入ったカフェっぽいところではコーラも7-Upも青島ビールも同額の17元だった。コーラとビールが同額とは…。
- 飲食店内にあるQRコードを読み込むとスマホからメニューを見て、そのまま注文できるようなところもあるようだ。WeChat Payなどと連動していて、そのまま決済情報と連携してお会計も簡単、みたいな感じだった。
- とにかくスリが多いと聞くので、とりあえず用心しよう。
- 少しだけ時間があったので外灘~豫園辺りを観光した。どちらも有名観光地だけあって、よいところだった(ちなみに豫園の入場券はWeChat Pay支払いが可能)。外灘で景色を見ながら座っていたら中国人カップルから話しかけられた。どこから来たのか、なんの仕事をしているのか?など、適当に雑談していたら(簡単な英会話の練習ができてよかった)、「中国では一緒にお茶を飲んで仲良くなる文化がある。時間がないなら15分でいいからお茶を飲みに行こう!」と執拗に誘われた。興味無いし怪しげだから断ったが、後に調べたらやはり詐欺だったらしい。「上海 お茶 詐欺」でググるといろいろ出てくるが、お店でいろいろ注文して、結局数万円程度のお金を払うことになるストーリーらしい。写真撮影の詐欺や、ブランド品を買わされるパターンなどもあるらしい。お気を付けて。
- 平然と信号無視をしつつ、しかも運転中にスマホいじりをしているオートバイ・電動スクーターが多い。意外と音なく近づいてきている場合もあって驚いた。
- 中国(上海)に限った話ではないが、困ったらスマホの翻訳アプリで伝えたいことを文字にして見せつければ、だいたいどうにかなる。相手がしゃべってることを知りたい場合にも、翻訳アプリに向かってしゃべってもらえば、少しは理解の助けになる。翻訳アプリは偉大。ありがとう、Google翻訳。
- 【追記②】一部飲食店では、おしぼり等を利用すると(包装を破くと)その代金を請求される場合がある。小さい金額なので強くこだわる必要はないと思うが、一応知っておくとよい。
- 【追記②】(中国からの出国時)飛行機の手荷物検査は、モバイルバッテリーに対するチェックが厳しい。スペックが明記されているものでないと遠慮なく没収される。中国で作っている粗悪品のようなものだと爆発する恐れがある、と中国側が思っているからに違いない。
ライブ会場 上海・ヒマラヤセンター大観舞台
- 上海・ヒマラヤセンター大観舞台(証大喜瑪拉雅中心):2018/10/13(土) 水樹奈々初の上海ライブ NANA MIZUKI LIVE ISLAND 2018+ (WAVE 14) 上海公演の会場。キャパ1200ぐらい。Amuse上海による主催。
- 座席番号はセンターが1番で、そこから左側(下手側)に向かって奇数(3,5,7,…)、右側(上手側)に偶数、となっている。日本では見ないパターンなので戸惑う。
- ライブグッズは事前にタオバオ(淘宝網)で予約注文(そこそこ早い時期にいくつかのグッズが完売していった)。タオバオアカウントの作成自体は日本人でも普通に可能。タオバオで予約注文&購入手続き(クレカ決済を通す;日本人のクレカでも通せた)→会場でタオバオ注文番号とライブチケットを見せる→商品を受け取り、タオバオアプリで受け取りボタンを押す…という流れ。受け取りボタンを押す際、Alipayのパスワード認証が出てきた(決済システムを利用しているのだろうか?)。日本人は普通Alipayの決済が出来ないので、そこでつまづく。結局、日本人は軒並み「システムの都合上クレカ決済確定に失敗するので、システム上では注文をキャンセルし、代わりにその場で現金を支払う」という方法になっていた。現金の手持ちが足りないと支払いが出来なくて困ってしまうやつ。あと、物販列が進むのが以上に遅かった。100人未満で90分ぐらいはかかったと思う。
- 超人気公演なのでチケットは発売から数秒で完売、転売も概ね高値となっていたが、開場前にはチケットをいっぱい持っているダフ屋がいっぱいいた。本物を売っているダフ屋もいただろうが、偽物を掴まされた例もこの公演ではあったので、それなりの覚悟と注意は必要。
- 入場時、チケット(大半はチケットサイト大麦のものだろう)のQRコードを専用端末で読み取っていた。名義確認などは一切ない(本当に大麦が販売したチケットなのか、サーバー上の情報と適当に照合でもしているのだろう)。偽物チケットはこのQRコードチェックで弾かれる。
- 【追記①】大麦のチケットはQRコードを大麦スマホアプリ(公式サイトからDL出来る)で読むと公演・座席情報の表示が可能。また、そのQRコードを読み取った回数も併せて表示される。10回以上(10回を超えて?)読み取ると、チケットが無効になるらしい。全く同じQRコードを利用してチケットが複製された場合などの対策だろうか。QRコード画像をうっかり公開すると読み取り連打されてチケットを即無効にするイタズラをされてしまうかもしれない。要注意だ。
- 【追記①】この公演で偽造チケットを買ってしまったという人がチケット券面画像(QRコードが印字されている)を公開していたので、試しに読み取ってみた。その偽造チケットに印字されていたQRコードを、普通のQRコードリーダーで読み取ると公演名・日時・会場・座席情報が文字列で表示された(大麦アプリで読み取るとエラーメッセージが出た)。一方、正規の大麦チケットの場合は大麦アプリ専用の情報がQRコードに記録されているため、通常のQRコードリーダーで読み取った文字列は人間には理解できない意味不明な羅列になっている。これについて十分な知識が無ければ、偽物チケットのQRコードを読んで「たしかに座席情報も表示されたし、本物っぽい!」とか思ってしまいそうでなかなか怖い。ただし、大麦アプリでエラー無く読み取れたからといって、偽造チケットの可能性がゼロと言い切れるわけではないので注意。
- 手荷物検査あり(スタッフに鞄をガサゴソされる目視による確認)。飲食物持ち込み禁止なので、それを探すことを目的としているらしい。わりとザルだったので、鞄の奥の方に入れてある飲料はだいたい見つからずに持ち込めているようだった。入場前に没収された飲食物は終演後会場出てすぐのところに陳列してあり、ご自由にお持ち帰り下さい状態だった。
- 金属探知機(手持ちの小さいやつ)によるボディチェックあり。ズボンポケットの財布のせいで鳴った気がするが、ポケットの上から触られて、財布っぽいと判断したのか、そのまま通過できた。
- 会場内に飲食販売・自販機は一切ない。隠して持ち込んだペットボトル飲料をライブ中にこっそり飲んでいたら、隣の席の現地ファンから「飲食禁止だよ」と注意された人がいたらしい。真面目か。(隠して持ち込んで飲んでる現地ファンも多いので、人に依る。)
- 座席着席後に、現地スタッフが周回してチケット提示を求めていた。本来と違う席に座るの(いわゆるドリーム)を防ぐためだろうか。
- 跳ぶと足元がめっちゃ揺れる。跳ぶために作られた会場ではない。跳ぶけど。二階席では開演前に起立禁止だと言われたらしいが、「このライブはみんな立って見るものだ!」と言い返して驚かせ、実際、始まった瞬間にみんな立ったからスタッフが諦めた…みたいなこともあったらしい。
- 現地オタクは公演中の撮影に遠慮が無い。スタッフが止めている様子を見ることもなかった。写真・動画を撮影して、WeChatか何かで友達に共有しているようだった。
ついでだから私にもください。
- 権利侵害応援グッズみたいなものを売ってるおばちゃんがいた。光るカチューシャみたいなものを売っていたように見えた。
- 終演後、会場を出てすぐの場所では権利侵害ブロマイド販売も行われていた。当日の公演の生写真かと思ってワクワクして見に行ったが(買わずにスマホで写真だけ撮りたい)、既存の宣材写真などをポストカードみたいなものに印刷しているだけだった。つまらんもの売るなよ。無能か。
- 【追記①】上述のブロマイド販売のおっさん、よく見るとスタッフパスのようなものを首から提げているが、偽造パスらしい。オフィシャル側のスタッフにばれて撤収させられたらしい。ちなみに、机上のブロマイドらしきものをよく見ると、最高に下手くそな水樹奈々サインが印刷されているのが見て取れる。こういううさんくささ10000兆点みたいなアイテム、ついつい欲しくなってしまうわね…。
- 現地のオタクは日本語堪能な人が多かった。とても親切に優しくしてくれる人ばかりだったし、やはり同じ趣味をもつ者同士仲良くしようみたいな気持ちは強いのかもしれない。ありがたい。
ライブ会場 上海・メルセデスベンツアリーナ
- 上海・メルセデスベンツアリーナ(梅賽徳斯-奔馳文化中心 Mercedes-Benz Arena):2018/10/14(日) キングレコード KING SUPER LIVE 2018 上海公演の会場。オタクイベントもいくつも開催されているから経験ある人も多い会場でしょう。
- アリーナ席の前方ブロックの座席は花道より下手側がA1、上手側がA2だった。それぞれ横20だったかな。あんまり興味無いから詳しく見てない。スタンドはかなり上の方まで座席があった。奥行きは浅くて、高さで収容人数を稼いでいるように感じた。スタンド席でも、わりとステージを近く感じられるように見えた(スタンド席に行ってないから知らんけど)。
- 地下鉄最寄りの中華芸術宮駅(中华艺术宫)から地上に出た瞬間に、チケットの束をいくつも抱えたダフ屋のおっさんが何人もいて笑う。チケットが売れ残ってる公演だった都合もあって、会場に着くまでの間に20~30人ぐらいは見たんじゃなかろうか。
- 【追記②】100元札の束を手にしたダフ屋のおっさんもいたらしい。恐らく「余ってる人買い取るよー」(ダミ声)なのだろう。
- ライブグッズは現地で普通に並んで購入するタイプ。物販入り口でお品書きをもらった。それに必要数などを書けばいい。現金窓口、Alipay専用窓口、WeChat Pay専用窓口があった。WeChat Payで無事購入できた。
- スケートリンクやスターバックスなどもある複合施設。ライブを行うアリーナ部分に行く経路とは別の入り口から施設の中には無料で入場できる。ベンツの車が飾ってあった。荷物のX線検査と人間の金属探知ゲート通過があるが、一般開放エリアには飲食物や電子機器など、自由に持ち込める(ライブを行うエリアについては別)。ライブ当日だったので、6階のレストランエリアへは侵入できないようにエレベーターに制限がかけられていたように思う(言葉が分からなかったけど、エレベーターにいたセキュリティマンみたいな人に止められた)。
- 駅~会場周辺にはカフェや飲食店などが数多くあるので、ランチや時間つぶしには困らないだろう。ライブ後の夜の時間帯の営業状況は知らない。会場の裏は上海の大きな川である黄浦江で、釣りしてるおじさんや散歩してる人などが目に入った。
- 入場はアリーナ席、1階席、2階席(あるいはもっと上の方??)で入場口が違った。それぞれの入場口が結構離れていて遠い。
- 飲食物持ち込み禁止。全ての入場口には荷物用のX線検査機と人間が通る金属探知ゲートがある。金属探知ゲートが鳴ると、手持ちの小さい探知機でポケット辺りをチェックされる。ズボンポケットの財布のせいで鳴った気がするが、ポケットの上から触られて、財布っぽいと判断したのか、そのまま通過できた。撮影・録音機材の持ち込みを気にしている様子は特になさそうだった。
- 飲食物を捨てる用のゴミ箱が入場口前にある。X線検査があるから全て見つかってしまうものかと思いきや、鞄の中に普通にペットボトル飲料を入れていて通過できた話や、何本か入れていたうち1本しか没収されなかった話、ズボンの後ろポケットにペットボトルを入れていたらそのまま通過できた話などを聞いた。意外とチェックは緩い?運次第か。
- アリーナ席入場口を通過してすぐのところにバーガーショップっぽいものがあった(食べ物の販売もしていたのかな?あまりよく見ていなかった)。飲料を購入できるが、周辺のオタクを観察したところによると、ふた/ストローのついたカップでの提供しかしていないようだった。マックシェイク的な容器。終演後のアリーナ席を歩いたが、案の定各所でドリンクを床にぶちまけた痕跡が見られた。
- アリーナ席の座席は前後間隔がめちゃくちゃ狭く、跳びづらかった。日本ガイシアリーナ(改修工事によってマシになったりするのだろうか?)のアリーナ席ぐらい狭い。
- 現地オタクはやはり公演中の撮影に遠慮が無い。スタッフが止めている様子を見ることもなかった。写真・動画を撮影して、WeChatか何かで友達に共有しているようだった。
ついでだから私にもください。ところで、センターステージ付近でペンライトを振りながら動画撮影していた現地オタク、撮影するときはもう少し撮影に集中したらよかったのでは?
- 終演後、地下鉄最寄り駅(中華芸術宮駅)までの道がかなり混み合う。しかも、地下鉄改札ではX線検査もあるので、入場にかなり時間がかかる。少し歩いて、いくつかの候補となる別の駅(耀华路とか)を目指した方が快適と思われる。
- 【追記①】中華芸術宮駅は地下鉄8号線の駅だが、会場から少し歩けば世博大道駅(8号線とほぼ平行に走っている13号線の駅)もある。行き先次第だが、使えそうな候補駅を確認しておくとよいだろう。
- 開演前、終演後に会場付近で権利侵害グッズを売っている人を見掛けた。既存宣材写真などを加工したポスターやポストカードみたいなものに見えた。双眼鏡の販売をしている人もかなり多かったが、AlipayやWeChat PayのQRコードを印刷したものを首から提げていた。こんなところでも電子マネーが使えるとは。
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